【茎と葉】 |
【茎】
一般に茎は緑色で成熟期に近づくにつれて紅色になっていく。(栽培暦を参照) 色の程度は種によって異なり、また同じ種でも栽培条件により違いがでてくる。花被と同じく寒くなるほど紅色になるようである。
茎の高さは60cm〜100cmであるが栽培条件によって40cm程度でとどまったり、また2m近く成長する場合もある。
【主茎と分枝】
主枝(主茎)から枝分かれして成長していき、更にそこから枝分かれしていく。主枝から分枝した枝を『子枝(第1次分枝)』、子枝から分枝した枝を『孫枝(第2次分枝)』という。さらに栽培条件により孫枝から更に分枝した枝『曾孫枝(第3次分枝)』が生ずる場合もある。
第1本葉の着生節から第1節、それから順に第2節、第3節・・・と表していく。着生節は種、栽培条件によりその数は変わってくる。
花房が着生する節を初花節と呼び、初花節より上には分枝はおこらない。
【葉】
茎の下位の葉は心臓形で長い葉柄があり葉も大きいが、上位になると葉柄が短くなり、花房が着性するところでは葉柄が無くなり葉も細くて長くなっている。 |
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【下位の葉】
長い葉柄と心臓形の葉 |
【上位の葉】
葉柄がない
細くて長い葉 |
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【葉茎と花】
簡単にいえば栄養成長と生殖成長のこと。葉茎がなければ実もできない重要な関係。
葉茎を大きくすることは光合成が盛んになって好ましい反面、茎がその重さに耐えられず倒伏する。
収量を得ようとすると土壌の管理も大切ですが、そば栽培でもうひとつ重要な点は、日長と温度が栄養成長と生殖成長に大きく影響するということです。
秋そばは、発芽と葉茎の成長では日長が長く、温度は高くすごさせたほうがよい。
しかし、だからといって播種を早めると日長の影響で葉茎が繁茂し、また、高温で衰弱花が発生する。
逆に播種が遅くなると短日反応で葉茎が充分成長しないうちに花芽を出し花が咲き出す。
そばは冷涼な気候を好むといわれるが、それは生殖成長からみたばあいで葉茎は高温で成長が促成される。 |
【光合成】
光合成は、緑色植物が光のエネルギーを利用して,炭酸ガスと水から糖やデンプンなどのような炭水化物を合成する働きをいう。 |