土壌と施肥 土壌と施肥

        
 
 
【土壌と施肥】
                            発芽と土の関係
【発芽温度】
 比較的低温の0度〜4.8度(最低温度)から25度〜30度(適温)そして37度〜44度(最高温度)位まで発芽日数の違いはあっても正常に発芽する。
 ただし発芽は一斉に行なわれることが望ましく、発芽に要する日数も短いほうがよい。
 一般的には25度以上あれば発芽率は高く、生育も順調に進む。

【過湿大敵】
土が相当な乾燥下の中でも、そばの種そのもの吸水力が強いため粗放な播き方をしても発芽させることができる。
 逆に、酸素の要求量は強いそばは、過湿な状態では酸素をうまく受給できず発芽が悪くなる。
 地下水位の高いところ、及び転作地での栽培では発芽率、生育が落ちるので注意を要する。また水中では発芽させることができない。
 播種後から発芽まで大雨は発芽率に大きく影響します。
 特に排水力が弱い高粘度土壌では著しく低下します。


                          土壌の選定と施肥
【土質】

一般にそばは土壌を選ばない作物とされているが、本来ならばやはり適する土壌があるわけで排水のよい砂質壌土とか、粘質の壊土などが一番よい。
 また、かなり強い酸性の土でも栽培できる作物である。よって、酸度調節もほとんどする必要がない。
 したがって、ほとんど無肥料でも連作することができるといわれている。

【施肥】
そばの根はギ酸、酢酸、レモン酸やシュウ酸を分泌するので、水に溶けにくい肥料成分などを溶かして土のなかの養分を効率よく吸収することができ、やせ地でも栽培できるといわれている。
 しかし、無肥料では収量を得ることが出来ない。
 一般に施肥量に伴い結実率も高まり収量も増す。
 しかし肥料をやりすぎると徒長して倒れてしまい、そうなると収量が激減する。

 下図に施肥と衰弱花の関係を示す。
【施肥と衰弱花発生率】
施肥方法で衰弱花発生の違い
施肥方法と衰弱花の関係
※無窒素とは、窒素のみ無しでリンサン、カリは通常施肥
※無リンサンとは、リンサンのみ無しで窒素、カリは通常施肥
※無カリとは、カリのみ無しで窒素、リンサンは通常施肥
無リンサンでは衰弱花が100%近く発生
【施肥による開花数と衰弱花数】
施肥方法と衰弱花の関係
・無リンサンでは総開花数が激減。その結果、結実数が減る
・無窒素では総開花数が少ない。
・カリの重要性は小さい
施肥の効果
1.リンサン
2.窒素
3.カリ